OLヨムコが新聞よむわよ

20代独身OLが新聞を読み比べます。

    こんにちは、新聞ヨムコです。趣味は新聞です。
    当ブログでは新聞の報道姿勢比較、事件を深く掘り下げ、はたまたくすっと笑えるような記事を紹介します。おもしろい記事はリツイートやシェアしてね!

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    タグ:日経新聞

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    Mouse, Profile / twoshortplanks


    【共同通信】小保方氏は「懲戒解雇相当」 理研、形式上最も重い処分で決着

     STAP細胞問題をめぐり理化学研究所は10日、論文に不正が認定された小保方晴子氏(31)が「懲戒解雇相当」と判断したと発表した。
     小保方氏は既に退職しており処分はできない。捏造や改ざんが認定されたSTAP問題に対し、理研は形式的に最も重い処分を下すことで決着させた。
    http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021001001747.html
    もうすでに辞めているSTAP問題の小保方さんに対して「懲戒解雇相当」と理研が判断したというニュース
     
    理研は独立行政法人であって、そこで働く人は公務員ようなものなので懲戒処分の発表は当然ですが、もう辞めているし今更感がなんともね・・・

    【【小保方氏懲戒解雇】 関係者「処分意味ないし」 理研は刑事告訴!? なかなか終わらぬSTAP騒動 】の続きを読む

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    ISIL Flag / theglobalpanorama


    各新聞社の社説の要点をざっとまとめました。

    かなりざっくりくいうと

    産経「日本人冷静だった」 

    読売「自己責任だけではすまない」

    朝日・毎日・日経「政府の検証必要」


    これから色々追加していきます。

    毎日新聞 社説
    ◆時代錯誤の狂言集団
    ・・・そもそもISはそんなヨルダンの事情を承知で交換解放という「くせ球」を投げた可能性もある。親日・親米のヨルダンはISと戦う有志国連合の一員である。ヨルダンを揺さぶって有志国連合にくさびを打ち込み、あわよくばヨルダンを脱退させることもISは狙っていたようだ。
    ・・・ネットを通じて巧妙な広報活動を展開し、欧米主導の歴史と国際秩序に挑戦するようなイメージを強調して、世界各地の若者らを吸い寄せようとする。だが、実態を見れば、異教徒を容赦なく殺害し、女性は性奴隷として売り飛ばし、見境なく人質を取って身代金を奪う狂信的な集団に他ならない。世界16億人のイスラム社会の中で、悪性細胞のような存在だろう
    ◆政府対応の検証が必要
    ・・・この事件には不明な点が多い。政府は情報公開に努め、国会は政府対応も含めて事件の徹底した検証をすべきである。後藤さんの家族には昨年から身代金要求があり、これを政府も承知していた。にもかかわらず安倍首相が中東を歴訪し、ISと戦う国々に経済支援を表明した狙いは何だったのか。政府はヨルダンに頼るほか、救出へどんな方策を試みたのかなど、再発防止に向けた議論を尽くさなければならない。

    朝日新聞 社説
    ◆責任追及と処罰を
    ・・・国連の調査委員会が昨年まとめた報告書は、「イスラム国」による思想統制や女性への組織的な性暴力などの残酷な統治の実態を指摘し、戦争犯罪や人道に対する罪で司令官らを国際刑事裁判所(ICC)で訴追するよう促している。
     たやすいことではないだろう。それでも2人の日本人のほか、人質となった米国人、英国人が殺害された事件も含め、訴追と処罰を求める国際社会の圧力を高めていくべきだ。
    ◆政府の対応、検証を
     安倍首相らの国会などでの説明によると、湯川さんの拘束事件を受けて昨年8月に首相官邸に情報連絡室などを設置。11月には後藤さんの行方不明を把握し、政府が対応する事案に加えたという。
    ・・・今回の日本政府の対応について、菅官房長官はきのうの会見で「(「イスラム国」とは)接触しなかった」と述べた。それはなぜなのか。昨年、新設された政府の国家安全保障局は、どのように機能したか。
     同じ被害を繰り返さないためにも、政府は事実を最大限公表し、検証する責任がある。
    ◆互いを知り合う必要
    ・・・周辺の国々にはシリア、イラクから逃げる人たちがあふれ、欧州各国も含め、難民受け入れの負担が増している。今こそ日本政府が難民に門戸を広く開くときではないか。
     ほとんどのイスラム教徒は穏健で命を大切にする人たちだ。互いをもっと知り合う。そして必要な助けの手をさしのべる。
     悲劇を乗り越え、その原則を貫きたい。

    産経新聞 主張
    ◆覚悟を持つ社会の醸成を
    ・・・後藤さんと湯川さんが拘束された映像が流れたのは1月20日だった。ナイフを手にした男は身代金として2億ドル(約236億円)を日本政府に要求した。安倍首相が中東歴訪中に表明した、避難民に対する人道支援の額と同額である。
     金額の多寡に関係なく、これを受け入れるわけにはいかなかった。テロに屈すれば新たなテロを誘発する。身代金は次なるテロの資金となり、日本が脅迫に応じる国であると周知されれば日本人は必ずまた誘拐の標的になる。
     音声は日本政府を批判し、日本国民には政府に圧力をかけるよう要求した。これに呼応する形で国内の野党や一部メディアから同様の批判の声が相次いだが、日本の国民は冷静だった。
    ◆日本として責任果たせ
    ・・・安倍首相は改めて「日本がテロに屈することは決してない」と述べ、中東への人道支援をさらに拡充することを表明した。今後もイスラム諸国を含むテロと戦う国際社会と連携し、日本としての責任を果たさなくてはならない。

    読売新聞 社説
    ◆国際社会の結束不可欠
    ・・・そもそも国際ルールを無視し、虐殺、略奪、誘拐、占拠など、凶悪で非道な犯罪行為を重ねてきたのは、イスラム国である。
     イスラム国を封じ込めるには、国際社会の結束が欠かせない。米国主導の有志連合には約60か国が参加している。国連安全保障理事会も邦人人質事件に関し、イスラム国への非難声明を発表した。
    ◆自己責任にとどまらず
    ・・・ジャーナリストの後藤さんは昨年10月、退避勧告が出ていたシリアにあえて入国した後、 「何か起こっても責任は私自身にある」とのメッセージを残していた。
     「自己責任」に言及したものだが、結果的に、日本政府だけでなく、ヨルダン政府など多くの関係者を巻き込み、本人一人の責任では済まない事態を招いたのは否定できない。
     同様の事態を避けるため、今後、危険地域への渡航には従来以上に慎重な判断が求められる。
     今回の事件により、日本人が海外で誘拐の標的となる危険が一層高まったことにも留意したい。
    ◆邦人救出の議論も要る
     首相は、海外での邦人救出に自衛隊を活用するための法整備を検討する方針である。領域国による自衛隊受け入れの同意など、様々なハードルもあろう。政府・与党で議論を深めることが大切だ。

    日経新聞 社説
    ◆後藤さんの志を踏みにじる卑劣な犯行 
    ・・・後藤さんは弱者の目線に立ち、紛争地で苦しむ女性や子供の姿を世界に伝えてきた。ヨルダンを巻き込み、後藤さんの命を取引に使ったイスラム国は卑怯(ひきょう)としか言いようがない
    ・・・政府は後藤さんらの拘束情報を受けて昨年、非公表で対策本部を設置したという。事件は首相の中東訪問のタイミングが狙われた。どこまで状況を把握していたのか。解放に向けた交渉のルートは確保できていたのか。虚を突かれる前に点検すべきことがあったように思える。
     日本人がテロに遭う事態は今後も起こりうる。未然に防ぐ情報の収集と、国民が危険を回避するための適切な開示が欠かせない。 
    次に社説ではなくて新聞記者個人の意見です。

    毎日新聞 外信部長 海保真人
    ◆変わるテロどう対峙
    ・・・ISは対米憎悪を根に持つ狂信的暴力集団だ。それに世界の過激な若者が引き付けられている異常な状態を憂慮せねばならない。米国主導だった国際秩序を今後いかに維持するかは、世界の課題でもある。
     パリの街中でもテロは起きた。ISに感化された組織はアジアにも広がっている。世界を不穏な空気が覆う。変わるテロと過激主義。日本と世界が対峙する相手に、過去の経験則は通用しない。そこに今回の事件の真の恐ろしさがある。
    産経新聞 論絶副委員長 村上大介
    ◆過激思想の拡散 付きつけた脅威
    後藤健二さんらの解放を願う世界の多くのイスラム教徒が連帯の声を上げた。イスラム国にとって誤算だっただろう。この残虐非道な事件でただひとつ救いの点があったとすればこの点だ。

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    Islam Means Peace / Olivia Ortiz Asenita Fernandez


    【読売新聞】政府「イスラム国」と呼ばず 国家ではない「ISIL」で統一

     イスラム過激派組織「イスラム国」について、政府とメディアの呼び方は異なっている。日本政府は米国政府と同様に、英語の「イラク・レバントのイスラム国」の略称である「ISIL(アイシル)」と呼んでいる。日本のメディアは、過激派組織が「国家」でないことを強調するため、カギ括弧つきで「イスラム国」を使うケースが多い。
     安倍首相は1月30日の衆院予算委員会で、政府がイスラム国の呼称を使わない理由について「まるで国として国際社会から認められ、イスラムの代表であるかのような印象を与える。イスラムの代表であるかのような印象を与える。イスラムの人にとって、きわめて不快な話になっている」と述べた。自民党も同26日の役員会で「ISIL」の表記を使用すると決めた。
    イスラム国っていう言葉はあたかもイスラムの代表みたいで、無関係なイスラム人にとっては不快でしかないから、政府ではISILと呼びますよっていう話し。

    なるほどねー。たしかに、国でもなんでもない組織に国をつけるのも何か変よね。

    ちなみに読売新聞によると「イスラム国」自体の名称変更経緯は以下

    【2006年10月】
    「イラクのイスラム国」ISI(Islamic State of Iraq)
    *国際テロ組織アル・カイーダ系の連合体として発足

    【2013年4月】
    「イラク・シリアのイスラム国」ISIS(Islamic State of Iraq and Syria)
    または、「イラク・レバントのイスラム国」ISIL(Islamic State of Iraq and Levant)
    *別のアル・カイーダ系テロ組織との統合を宣言

    【2014年6月】
    「イスラム国」IS(Islamic State)
    *「カリフ」を頂点とする「国家」の樹立を宣言


    そう考えると政府から使っている「ISIL」もなんかちがくね?

    そして新聞各社が何とイスラム国を呼んでいるか比較します



    【読売新聞】
    記事の初出:イスラム過激派組織「イスラム国」
    2回目以降:イスラム国


    【朝日新聞】
    記事の初出:過激派組織「イスラム国」
    2回目以降:「イスラム国」

    【毎日新聞】
    記事の初出:イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)
    2回目以降:IS
    【産経新聞】
    記事の初出:イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」
    2回目以降:イスラム国

    【日経新聞】
    記事の初出:中東の過激派「イスラム国」を名乗る組織
    2回目以降:イスラム国

    っとこうみるとですね、記事の初出で一番国っぽくなく表現しているのは、日経新聞の「中東の過激派『イスラム国』を名乗る組織」。
    で、なんとなく一番丁寧に伝えているのが産経新聞の「イスラム教スンニ派過激組織『イスラム国』」

    2回目以降だと朝日、毎日以外はイスラム国
    朝日は出てくる度「」をつけて「イスラム国」
    毎日はかっこよく“IS”と横文字


    各社が微妙に判断が分かれています。


    まず例え2回目以降の登場でもイスラム国と表記するのは誤解を生むし、イスラムの方に失礼だと感じます。
    20代の私からすれば毎日の「IS」が一番わかりやすい気がするけど、新聞を読む大半はご高齢者と考えるとこの表記はちょっと不親切かな。横文字の新聞ではないですし。
    とすると朝日の「」つき表記がベスト?うーん何かやたら強調されているみたいで何か違和感がある。

    そして初出はできるだけ丁寧にすべき、とは思います。が、やっぱり長いとウザイわね。産経、日経の表記は個人的には長すぎと感じる。毎日のように二つに分けて考えればいいけど・・・

    っと考えるとですね「合法ハーブ」→「危険ドラッグ」的な統一呼称を検討するべきではないでしょうか・・・
    危険ドラッグと違ってイスラム国は固有名詞ってのがなんですけどね

    そこで・・・


    勝手に考えた!イスラム国の新呼称!!!
    めちゃくちゃ不真面目に考えました。

    1「なんちゃってイスラムテロ組織」 
    略称:「なんちゃって組織」

    なんちゃってね

    2「身代金要求会社『イスラム国』」 
    略称:「イ社」

    まーそうやって金儲けして組織拡大していってるわけだし・・・

    3「バグダディとなかまたち」 
    略称:「なかまたち」

    山本か!

    「イスラム・テロリスツ」 
    略称:「イ軍」

    メジャー球団っぽく。

    「伊藤駿河(本名イ・スルム)さん」 
    略称:伊藤さん

    それ以上触れてはいけないタブー

    もういいや、疲れた。めんどくさい。何かおもしろい案あったら教えてね

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    Christmas decorations - Charlie Brown and Sally read the Sunday comics / kevin dooley


    【パリ共同】フランスの連続テロ事件で銃撃された風刺週刊紙シャルリエブドの最新号が14日、発売日を迎えた。1面は「私はシャルリ」のメッセージを手にするイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画。この風刺画を描いたリュズ氏は「みんながこれを読んでくれれば、われわれは(テロに)勝てる」と話した。
     事件で風刺画家や記者ら8人を失ったが国内外のメディアなどからの支援で発行。1面の風刺画がイスラム過激派を刺激するのは必至だが、フランス国内のイスラム教団体は信者に「冷静な対応」を呼び掛けた。
     同紙の発行部数は通常5万部前後だが、今号は国内外からの注文が相次ぎ300万部。

    共同通信配信 http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015011401000927.html


    銃撃された週刊誌「シャルリエブド」。その最新号が発売されました。
    日本の新聞でも各社が取り上げたわ。
    が、肝心の「風刺画」そのものを掲載している全国紙は日経新聞のみだったの。

    普段はあまり読まない日経新聞。
    朝日、毎日、読売、産経がどこも風刺画は載せていなかったのでふと日経新聞もたまには読んでみたら載ってたわ。
    ということでいわゆる、「全国紙」の中で風刺画を転載したのは日経だけ

    さてこの判断の違いどこから出てきたのでしょうか。きょうの紙面にでてきた世界のメディアなどのお考えをまとめてみます。いずれも1月14日朝刊

    【朝日新聞】

    米ニューヨークタイムズは、事件発生を伝えた8日付の紙面でイスラム教関連の風刺画は載せず、代わりにオランド仏大統領らを描いた表紙を掲載した。・・・ディーン・バケー編集主幹は読者代表を務めるパブリックエディターに対し、多くの記者や編集者の意見を聞いたうえで、自分で判断したと説明。「読者、特にイスラム教徒の読者の受け取り方を考えて決めた。侮辱と風刺の間には境界があり、これらの多くは侮辱だ」と語った。

    ワシントン・ポストもニュース面では載せていない。マーティー・バロン編集主幹は同紙の記事で「特定宗教の信仰者にとって意図的、あるいは不必要に失礼な内容」の記事や写真はなるべく載せないという方針を説明した。

    AP通信も配慮している。事件で殺害されたステファン・シャルボニエ発行人が新聞を手に持っている写真を3年前に撮影しており、今回も配信したが、漫画の部分が見えないよう、トリミングした。

    デンマークの保守系ユランズ・ポステンは9日、「シャルリー・エブド」が掲載した預言者の風刺画を転載しないと社説で表明した。

    フランスでは、保守系のフィガロを含むほぼすべての主要紙が、発生翌日の8日付の紙面で、イスラム教や預言者ムハンマドの風刺画を転載した

    長沢栄治・東大東洋文化研究所教授(中東地域研究)の話 偶像崇拝を禁じるイスラム教では、預言者ムハンマドの姿を描かないこと自体が信仰の表れだ。絵に描くことは一般的イスラム教徒には受け入れ難く、その絵で侮辱するなどというのはあり得ない。・・・自由や平等、人権は普遍的価値として議論するべきだが、異なる価値観や宗教的背景を持つ人間同士がわかり合うためには、普遍的価値が自分の側にあると振りかざすべきではない。・・・

    【毎日新聞】

    エジプトでイスラム教の解釈を示す政府機関ファトワ(宗教令)庁は13日、「約15億人のイスラム教徒に対する挑発だ」と非難。

    【産経新聞】

    フランス公共ラジオは、北・西アフリカで活動する国際テロ組織アルカイーダ系の「イスラム・マグレブ諸国のアルカイーダ組織」(AQIM)が12日、ムハンマドの風刺画を「卑劣な攻撃」と表現し、フランスへの新たなテロを警告したと報じた。

    さてこうみると、フランスでは各紙が転載していても、世界的にみると転載に否定的なのでしょうか。
    こんな中でむしろ日経新聞が掲載した理由は?ちょっと気になるわね

    というのもこの風刺画、転載したドイツの大衆紙は放火にあっています。
    絵があまりにも侮辱的という意味だけでなく、リスクマネジメント面でも転載しないっていう考えもあるわね

    しかし、テロに対しては危機感がない日本。
    そしてまだまだ多くの日本人にとってなじみがないイスラム教

    紙面を比べてみると日経の記事の扱い自体は他紙と比べて小さいわ。でも絵があるとないとでやっぱり見方は変わる印象。というか「この絵、あなたどう思う?」と訴えかけらる感じね。

    一方でこの問題は、欧米人が日本人に対して「クジラを食うのは野蛮だ!」といっているような議論と似ているのかなとも思います。
    シャルリなどフランスメディアは一方的に自分の考えを相手に押してけているように思います。なんというか、欧米的考えを。
    自分達は牛は食べるけど「韓国人は犬を食べちゃだめだよ」っていうロジック。欧米人には理解できても韓国の人には理解しがたいと思うのよね

    まーただ記事として一番読み応えあるのは朝日だったわ。内容も濃くてすごく読んでておもしろかった。
      【シャルリの最新風刺画を掲載したのは日経のみ!?】の続きを読む

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