数次旅券1988年発行 表紙 / _files


シリアへの渡航を計画していたフリーカメラマン杉本祐一さんのパスポートを外務省が返納させたという事案。


賛否両論が巻き上がるなか、11日までに産経、読売、毎日が社説で見解を出しました

あれ朝日は??ちょっと遅れて出してくるのかしら


ざっくりいうと

産経新聞「国民を守る判断は妥当だ」

読売新聞「シリアの危険考えれば妥当だ」

毎日新聞「前例にしてはならない」(外務省がとった手段を批判)



読売と産経の言い分は理解できるけど、あえてそんな情けない社説出さなくていいよ

【産経新聞】主張 国民を守る判断は妥当だ

・・・シリア国内は混沌(こんとん)としており、安全地帯を見極めることは難しい。イスラム国はすでに湯川遥菜さん、後藤健二さんを殺害したとされ、なお日本人殺害の継続を表明している。
 邦人保護は国の責務だ。渡航先の危険が明らかである以上、法律に基づき国が旅券返納命令を出したことは妥当だろう。感情的な自己責任論に依拠することなく、国が国民を守る意思を示したものと受け止めたい。

・・・相手はテロ集団である。計り知れない危険を前に、今回の措置はやむを得なかった。菅義偉官房長官が「ぎりぎりの慎重な検討を行って判断した」と述べたことも理解できる。

・・・いたずらに「報道の自由」を振りかざして社会を混乱に陥らせることは厳に慎まなくてはならないが、一方で本当にこれを守るべきときは、闘う。それは報道に携わる者の矜持(きょうじ)でもある。

【読売新聞】社説 シリアの危険考えれば妥当だ

・・・カメラマンは「渡航、報道、取材の自由が断ち切られた」と不満を示し、法的措置も検討しているという。これはおかしい
 言うまでもなく、憲法が保障している渡航や報道の自由は、最大限尊重されるべきだ。しかし、イスラム国は、邦人の人質2人を冷酷に殺害したうえ、今後も日本人をテロの標的にする、と公言したばかりである。
 この状況の下で、外務省が、渡航を中止するよう説得を重ねたうえ、本人が応じないため、旅券を返納させたのは妥当だ

・・・イスラム国にとって、日本人人質の利用価値が高まっている。本人一人の「自己責任」では済まされない展開が想定されることを、きちんと自覚せねばなるまい。

【毎日新聞】社説 前例にしてはならない
 外国を旅行する際、旅券(パスポート)は最も公的な身分証明書になる。外務省はホームページで「命の次に大切なもの」と紹介している。だからこそ、今回のようなケースが前例になって繰り返されることがあってはならない。

・・・カメラマンのシリア入国計画は、人質事件が無残な結末を迎えた後に一部メディアが報じた。時期が事件と近接していることや、もし新たなテロが発生した場合の政治的影響の大きさを考えれば、入国計画を把握した外務省などが当人に渡航中止を求めるのはやむを得ないことだ。
 残念なのはその手段である
 過去に旅券の返納命令が出されていないというのは、その重大さの裏返しであろう。旅券がなければ所持者の海外渡航は事実上、不可能になる。いかに緊急性があったにしても、憲法上の権利に対する強制的な制限を避けるべく、別の方法を最後まで追求してほしかった。



読売新聞と産経新聞の言いたいことはわかる
でも報道機関としてあえていうことなのかは、ちょっと疑問に思う

たしかにAFPなど一部の海外メディアも危険エリアでの報道を自粛しています。
一方でAPやロイターは記者をいれています。同じ報道機関としてちょっと「情けないな」と後ろめたさを感じることはないのだろうか。

私はシリアに行くべきではないと判断する会社は尊重します
社員の安全を第一に考える会社は、全うな会社です

でもさ、戦争って誰かが報道しないといけないじゃん。
私はイスラム国に日本のメディアも現地にいって、日本人の目線で生の声を届けてほしいと思っています。

ただ、現在その役を担っているのは海外メディア。

マスコミとして日本メディアは負けている。
海外メディアの完全勝利。
日本にだって誇れるメディアはあるはずなのに・・・

繰り返すけど読売と産経があえてこんな社説を書くのは理解できない。
そんな政府にこびを売らなくてもいいじゃない。
産経と読売の判断は日本的には正しい判断なんだと思いますよ・・・

っというかね。例え邦人が捕まっても政府がほおっておけばいいだけじゃないのかなぁ。。。
まー左翼系の人たちが騒ぎ出すと思うけどさ。。。政府に救出する義務はないはずだし
そしたら誰もいかなくなると思う