OLヨムコが新聞よむわよ

20代独身OLが新聞を読み比べます。

    こんにちは、新聞ヨムコです。趣味は新聞です。
    当ブログでは新聞の報道姿勢比較、事件を深く掘り下げ、はたまたくすっと笑えるような記事を紹介します。おもしろい記事はリツイートやシェアしてね!

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    タグ:産経新聞

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    数次旅券1988年発行 表紙 / _files


    シリアへの渡航を計画していたフリーカメラマン杉本祐一さんのパスポートを外務省が返納させたという事案。


    賛否両論が巻き上がるなか、11日までに産経、読売、毎日が社説で見解を出しました

    あれ朝日は??ちょっと遅れて出してくるのかしら


    ざっくりいうと 【【パスポート没収】産経・読売「妥当だ」 毎日「前例にしてはいけない」 】の続きを読む

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    Mouse, Profile / twoshortplanks


    【共同通信】小保方氏は「懲戒解雇相当」 理研、形式上最も重い処分で決着

     STAP細胞問題をめぐり理化学研究所は10日、論文に不正が認定された小保方晴子氏(31)が「懲戒解雇相当」と判断したと発表した。
     小保方氏は既に退職しており処分はできない。捏造や改ざんが認定されたSTAP問題に対し、理研は形式的に最も重い処分を下すことで決着させた。
    http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021001001747.html
    もうすでに辞めているSTAP問題の小保方さんに対して「懲戒解雇相当」と理研が判断したというニュース
     
    理研は独立行政法人であって、そこで働く人は公務員ようなものなので懲戒処分の発表は当然ですが、もう辞めているし今更感がなんともね・・・

    【【小保方氏懲戒解雇】 関係者「処分意味ないし」 理研は刑事告訴!? なかなか終わらぬSTAP騒動 】の続きを読む

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    坂本龍馬像 / k14


    【産経新聞】「私は捏造記者ではない」慰安婦報道の元朝日・植村氏が講演 声震わせる場面も

     朝日新聞記者時代に慰安婦報道に関わった北星学園大(札幌市)の非常勤講師、植村隆氏(56)が8日、高知市で講演した。植村氏は集まった市民ら約300人を前に、「不当なバッシングには屈しない」と訴えた。
     講演で植村氏は、「執筆当時、韓国で慰安婦とは女子挺身隊のことを指した。他社の記者も同じ概念だった」などと、意図的なものはなかったことを強調し「私は捏造記者ではない」と主張した。
    さてさて植村さんが出身地高知県で講演をしたそうです。
    そんでもって「私は捏造記者ではない」と主張したとのことです。

     一方で朝日新聞自体は記事が間違っていた、つまり「誤報」であったことを認めています。

    っということで記事は「誤報」であったが「捏造」ではないというのが植村さんの主張ですね


    1.誤報なの?捏造なの?
    ちなみに 「デジタル大辞泉」によると 【「おれ捏造記者じゃないって!皆もおんなじこと思ってたもん!」 元朝日の植村記者が出身地高知で講演】の続きを読む

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    A Teacher Talks to His Students in a Classroom at Cathedral High School in New Ulm, Minnesota... / The U.S. National Archives


    【産経新聞】「価値観を押しつけるような教育展開なら疑問の声上げ続けたい」日教組教研集会、山梨で始まる

     日本教職員組合(日教組)の第64次教育研究全国集会(教研集会)が6日、山梨県で開幕した。8日まで3日間の日程で、全国から延べ約1万人の教職員が参加、日ごろの教育活動の実践例を報告し合う。
     日教組によると、今回発表予定のリポート数は697本。各教科の指導例のほか、いじめ問題や歴史問題、原発問題なども議論される。社会科教育や教育改革についての分科会では、イデオロギー色の強い発表も予定されている。
     全体集会で、日教組の加藤良輔・中央執行委員長は教育の現状について「価値観を押しつけるような教育の営みが今後展開されるようならば、疑問の声を上げ続けたい」とあいさつ。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人人質事件にも触れ、「テロの背景は宗教ではなく、教育が力を持ち得ていないからだ」と述べた。
    http://www.sankei.com/life/news/150206/lif1502060008-n1.html

    日教組の教育研究全国集会が開かれ「今年も変更授業が報告された」と産経新聞が怒りくるってます。

    産経新聞によると、今回の研修会授業では3つの大きな問題があったそうです。


    1.生徒に「首相批判」をあおる

    「権力を持つ者をしばる、これを『立憲主義』といいます。今の日本の憲法は『立憲主義の憲法』というわれるのです。さて、総理大臣の安倍さんはどうですか?」
    「国の行く末を最終決定する力、これが主権。それが国民にある、と書かれている。総理大臣にある、とは書かれていない。それなのに安倍さんは?」

    といった実践授業が報告されたそうです。

    いずれも
    安倍首相への批判をにじませた。
    と産経は書いています。


    2.天皇制への批判も

    大日本帝国憲法が紀元節の2月11日(建国記念の日)に発布されたことについて、「神武天皇という実在しなかった天皇が、更から高天原に降りてきて日本を治め始めた、という嘘だらけの日。天皇中心の国家をつくるらめ、天皇の権威を高めるために、この日に発布したのです」
    「天皇が、戦後何ら責任を問われなかった」

    と天皇制の批判をしたそうです



    3.委員長「価値観を押し付けような教育の営みは疑問」

    産経新聞は社説で「道徳の教科化」について、以下のように主張しています。

     戦後、道徳教育の充実が求められながら、正式な教科とされなかったのは「価値観の押しつけ」などの批判が根強かったためだ。
     6日から始まった日教組の教研集会でも、委員長が「価値観を押しつけるような教育」に疑問を示したようだが、徳目の大切さを語り、指導することはけっして「押しつけ」ではない。
      いじめ事件などで善悪や勇気、正義などを毅然(きぜん)として教える教育が一層求められる。指導すべきことをためらい、子供の顔色をみるような風潮や、教師の独りよがりの授業こそ改めるべきだ。
    と委員長の発言について批判しました。


    ◆教育評論家の石井昌浩氏も批判

    専門家である石井氏は
    「立憲主義をゆがめて説明し、自分の偏りや誤りのある考えををあたかも正しいかのように何も知らない子供たちに教え、イデオロギーを注入しており、公教育の授業として極めて不適切」
    と指摘しています



    まーイデオロギーの注入はたしかによくないわな
    それが良しとされる日教組の風潮もよくわからないわね

    っというわけで産経が激オコでしたとさ。


     

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    Journalists on duty / Yan Arief


    【産経新聞】近所の22歳男を殺人容疑で逮捕 「やっていません」と否認

     和歌山県紀の川市の市立名手(なて)小5年、森田都史(もりた・とし)君(11)が刺殺された事件で、県警岩出署捜査本部は7日未明、紀の川市後田、無職、中村桜洲(なかむら・おうしゅう)容疑者(22)を殺人の疑いで逮捕した。調べに対し、中村容疑者は「やっていない」と容疑を否認しているという。
     中村容疑者の自宅は、殺害現場の空き地から北西に約70メートル、森田君の自宅からも約110メートルしか離れていなかった。
     事件は5日午後4時20分ごろ発生した。和歌山県紀の川市後田(しれだ)の空き地で、森田君があおむけで血を流して倒れているのが見つかった。
    http://www.sankei.com/affairs/news/150207/afr1502070007-n1.html 
    和歌山県の小学5年生が刃物で複数回刺されて殺害された事件

    近所に住む容疑者が逮捕されひと段落といった感じですが、おそらく新聞社を初めとするマスコミのみなさまはまだまだ報道合戦を繰り返していくのでしょう。

    そこで新聞社が殺人事件容疑者の逮捕後に争点としていく、一般的にはそこまで興味ない「抜きあい」を予想します
    和歌山事件や新聞マニア的一般論などを交えて書いてきます


    【1.容疑者の顔写真】

    実は今回はもうすでに護送されている中村容疑者の写真がとられているのですが。。。

    まー別の様子がかいまみられる写真もマスコミは報道することを狙ってきます

    殺人事件などマスコミが大きく扱うような事件では、マスコミは容疑者、被害者など事件に関わってくる人の顔写真の入手に走ります。今回のようにうまく撮影できない場合などは。
    そしてマスコミによって顔写真の入手に成功したり失敗したりします。
    それをどう見分けるかというと、単純に新聞やニュースに載っているか否か。
    「読売新聞に顔写真は載っているけど朝日新聞には載っていない」とかありますけど、それは報道機関がバイアスをかけあえて掲載していないのではなく、単純に入手まで至ってないからです。勿論、中にはバイアスをかけている場合もあるかもしれませんが

    例えば尼崎連続変死の主犯とされた故・角田美代子氏。
    事件が発覚して1週間くらいたっても顔写真は世に現れず、インターネットでは「角田美代子が在日だからマスコミが隠している」といった憶測がうまれました。
    しかしこれも結局、顔写真入手にマスコミ各社がてこずったからです。
    それに焦ったのかマスコミが別人の顔写真を角田美代子氏の写真として流してしまい、人権侵害問題という別の事件に発展しました。たしか間違った顔写真を一番最初に流したのは日テレだった気がする・・・

    それにしても角田氏の在日問題。犯罪者を無理やり在日認定するのはネットのよくないことですが、関係者にハングル名の方もいたので、角田美代子が本当は在日なのか新聞や文献などを読み調べました。
    しかし、角田美代子氏が在日であるなんていう情報はどこにもなかったです。内縁の夫や、可愛がっていた子分などに在日がいたみたいですが

    顔写真の入手状況はある意味、どこが一番取材が進展しているかというのがわかるです。
    ただ個人情報だなんだうるさい世の中で顔写真なんて普通提供したくないけどね・・・


    【2.容疑者の供述】

    これも新聞では顔写真なみに重要視しています。

    因みに現段階で、逮捕された中村桜州容疑者は「やっていない」と供述しています。
    つまり否認しています。

    勿論警察による誤認逮捕という可能性もありますが、中村容疑者が嘘をついている可能性もあります。

    そこでマスコミは中村容疑者の供述の変遷をウォッチします。

    例えば否認から一転、認める供述を始めれば新聞は大きく扱うでしょう。それが警察の発表ではなく「捜査関係者」からこっそり教えてもらった話なのであればなおさら見出しが大きくなります。

    更にそこから動機に関する供述をマスコミは取材していきます。
    あくまでも私の想像の話しですが「声をかけられたら無視された」「いたずらしようとしたら無視された」とかそんなことを言いだしたらそれもニュースになっていくでしょう

    あとは犯人しか知りえない「秘密の暴露」。これも警察から聞きだしたらマスコミは大きく扱うでしょう

    秘密の暴露とは

    「被害者の体をバラバラにして腕は●●、足は▲▲に捨てた」
    「犯人を殺したナイフは■■に放り投げた」

    など。

    容疑者が犯人だと認定する際、重要な証拠になってくる供述です。


    【3.容疑者の責任能力】
    刑事責任能力とは容疑者が事件当時ちゃんと自分を制御できる状態だったかどうか、という能力です
    精神が崩壊していて、自我を失い、わけがわからない状態で殺したら、刑事責任能力なしで釈放されるかもしれません。

    報道によれば、中村容疑者の奇行が逮捕前に目撃されています。
    近所で木刀やなたを振り回したり

    そこからみると、中村容疑者に刑事責任能力があるのか疑われます。
    少しでも刑事責任能力に疑いがある場合は鑑定留置という措置がとられます。

    鑑定留置とは容疑者が精神障害などで刑事責任能力を問えない可能性がある場合に、心身・身体を調べる「鑑定」ため、一定期間を病院などの施設で身柄を拘束することです。

    鑑定の結果、もし責任能力がないと診断されたら「心神喪失」と認められると「不起訴」になり捜査は終了です。もし限定的な責任能力があるとしたら「心神耗弱」となり刑が軽減されます。

    そういったこともあり、逮捕段階で明らかに精神がいっちゃってる場合は警察がマスコミに対して容疑者の名前を発表しない場合あります。

    あくまでも捜査する必要があるので身柄を拘束するが、不起訴になる可能性が高いときや、
    無用に精神障害者による犯行と発表し、精神障害者に対する差別を助長する可能性が高いときなど。

    ただ社会的反響が大きい今回のような殺人事件では例外だと思います。


    【4.起訴するかどうか】

    日本では裁判所に起訴された容疑者の99%は有罪となります
    逮捕されただけでは、検察が不起訴処分にして、捜査が終了する可能性があります
    しかし起訴されたら「ほぼ」有罪といえます

    和歌山の小5児童殺害事件では上でも書いた通り容疑者の責任能力に疑問が残りますが、もし起訴されたら何らかの刑罰を受ける可能性が高いです。

    つまりマスコミは検察が容疑者を起訴するのかどうか、というのを他社よりも早く報道しようとします。
    これも「捜査関係者」から聞いたと書かれるのが多いですね。

    というのも、容疑者が真犯人である可能性がこれでぐっと高まり、事件の一区切りとみなしていると思われます。


    【5.裁判のフォロー】

    あとは刑事裁判の手続きにそってマスコミもフォローします。
    初公判は注目されます。何故なら逮捕されたあとに容疑者がはじめて公の場所に出てくるからです

    今までは周辺関係者の話しなどから犯人の身なりや様子を記事にしていきますが、この時ほぼはじめて容疑者を生で見た記者が様子を書きます。

    その後証拠調べ→証人尋問→検察の論告求刑(「●●被告は懲役●年が相当である」という検察のアピール。これはあくまでも検察主張であって判決ではありません。)→判決という流れになってきます

    判決が出てはじめて殺人犯が殺人犯と認定されます。ただ不服であれば高裁に控訴、控訴審でも不満であれば最高裁に上告できるので、その場合は最終的には最高裁の判決をもっと真犯人と認定されます。


    【6.事件の社会性】
    こういった殺人事件の多くは新聞では社会面に掲載されます。
    っというのも、新聞はこういった事件からむりくり「社会性」をみいだします
    つまり、この事件は今の世の中のどういったことを表しているのか、と

    例えば2014年に横浜市であったベビシッター事件
    インターネットを介した個人シッターに預けた子供が虐待され殺されたという痛ましいできごと
    この事件の裏には色々なキーワードがあると思います。
    待機児童、ネットビジネスの恐さ、ワーキングプア、女性の両立など

    そこを検証した上で「二度とこういった事件を起こさないように」と今の社会の問題を新聞で報道していきます

    今回の和歌山県の小5殺人事件で重要になってくるのが、容疑者の生い立ちや人柄だと思います
    何が彼をそうさせたのか、両親の愛を受けて育ったのか、

    場合によっては被害者との関係に何か社会性が隠れているかもしれません
    例えば小児性愛など

    あくまでも全て想像ですがね・・・

     

    7.っということで
    容疑者が逮捕されて世間での注目度は薄れても、これからも新聞紙面には事件をみることはあるでしょう
    ただ日がたつにつれ新聞での扱いはドンドン小さくなり、
    また違う殺人事件が起きれば、さらに小さくなり
    最終的な判決は本当に小さな「ベタ記事」になってしまう可能性もあります

    ちなみにこういった事件報道。
    圧倒的に読売新聞が強い
    最近は右寄りの主張でブイブイ言わせている産経新聞なんてめったに抜かない
    読売に次になると、毎日、朝日がどっこいどっこいといった感じでしょうか

     

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